背景
カンボジアは世界有数の狂犬病発生国で、毎年 800 人ほどの人が亡くなっている(※1)。そのため、犬に狂犬病ワクチンの予防摂取を進めることが必要とされている。
また、カンボジアには、約 500 万匹の犬が生息しており、猫の数は犬の数よりも多い。(※2)。人間の世話を必要とする犬と猫が何百万匹もいると言われており、レスキュー活動をする NGO アニマル・レスキュー・カンボジアには、怪我や病気などで支援を必要とする犬と猫が毎月 100~200 匹程やってくる。
※1 参考:外務省 世界の医療事情 カンボジア(プノンペン), (閲覧日 2022/6/6)
※2 アニマル・レスキュー・カンボジアより情報提供
取り組み内容
2022 年 1 月より、カンボジアの動物福祉 NGO アニマル・レスキュー・カンボジアとの協働により、犬と猫の支援をスタート。
犬への狂犬病のワクチン接種や、病気や怪我をした動物の治療、リハビリのための医療用品・ペットフードなどを支援。一例として、猫ヘルペスウイルスによる痛みを伴う角膜潰瘍に苦しんでいた猫のソックが、本取り組みの支援により緊急の眼科手術を受けることができた。
ひどい皮膚炎のオルセー(左)と治療後元気になったオルセー(右)
手術前(左)と、手術後元気になったソック(右)
SDGs
犬のワクチン接種により、顧みられない熱帯病である狂犬病の発生を減らし、人間の命を守る取り組みであり、SDGs の目標 3「すべての人に健康と福祉を」に貢献。
本取り組みは、カンボジアの動物福祉 NGO アニマル・レスキュー・カンボジアとの国境や組織を超えたグローバルパートナーシップにより実現。SDGs の目標 17「パートナーシップで目標を達成しよう」を体現する取り組みである。
現地からの声
現地パートナーであるアニマル・レスキュー・カンボジアより
本取組に関する発信
※引用: Animal Rescue Cambodia facebook アカウント, (閲覧日 2022/6/6)
カンボジアには、500 万匹以上の犬と、さらに多くの猫がいます。
彼らは皆、住まいや食べ物、医療、そして人間の愛情に欠けています。さらに、毎年 800 人もの人々が狂犬病で亡くなっています。アニマルレスキューカンボジアは、このような状況を改善するために、動物や人間のために尽力しています。
そのためには、大京運輸様のような方々の献身的なご支援が不可欠です。大京運輸様の優しさによって定期的に、またインパクトを大きく、恵まれない犬や猫を支援することができています。大京運輸様の献身的な姿勢に、私たちは深く感謝申し上げます。
大京運輸様の支援によりアークでは、以下の支援を行うことができました
(1)持続可能な動物福祉を実現するために、犬猫のコアワクチン・狂犬病ワクチンの付与
(2)ストレスを軽減する器具の設置やセンターのアップグレード
(3)医療用品や機器、ペットフードの購入など、恵まれない猫や犬のための支援
現地パートナー アニマル・レスキュー・カンボジア(アーク) ティナ代表
カンボジアに自社センターを構え犬や猫の支援を行う。
カンボジア国内初となる狂犬病の集団予防接種プログラムを構築